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  • トピック

・G20の閉幕
・日本市場は2/29に発表された指標が好調も、中国市場の軟調な展開に失速
・3月第一週は米国の指標ラッシュ

  • 日本は戻り歩調を見せたが、中国に引っ張られる

2/29(月)の寄り付き前に発表された鉱工業生産指数は前月3.7%プラスであったことから、日経平均は瞬間的に16,500円台の節目を超える事が出来たが、勢いは続くことなく中国市場が始まると一転して軟調に推移した。今週は戻り歩調を早める期待が高まっていたが、出鼻を挫かれる展開となってしまった。

  • 背景・理由

G20を終えて、市場の安定化を目指し、「全ての政策手段を総合的に用いる」と協調した事で、概ね好感されていた。ただ、具体的な提案は乏しく、本日のマーケットの動きからは、市場の期待には届かなったことが見て取れる。

しかしながら、世界が軒並み財政対策の実施を強調しているため、日本だけが世界の動きに反対し増税に向かうということは困難になったとの見方が大勢を占める。この点、今後の株式市場はプラスに織り込む可能性がある。

通貨安対策については、ヒラリー氏やG20で欧州首脳から、日本の事実上の通貨安政策に対する批判もあり、今後の為替の動きには依然として不安が残っている。

  • 今後の動き

本日からは3月相場が始まる。特に今週はアメリカで重要な指標(ISM製造業景況指数、ISM非製造業景況指数、雇用統計)の発表が相次ぐ。発表内容には注目したい。

週前半は戻り歩調を確かめながら、水曜日から始まる指標発表を前に利益確定の動きやポジションを手仕舞う動きが予想される。週後半は指標の好不調を見極めながら新たなトレンドの流れになっていくのではないか。

特にISM製造業、非製造業の数字に注目。製造業が45、非製造業が50を割るようであれば、景気後退が鮮明になり、再度マーケットでは売りが膨らむ展開が予想される。反対に、製造業が50、非製造業が53~54を示すようであれば、マーケットにとって安心材料となり、買戻しの動きが加速する可能性がある。

日本では、2016年3月後半まで依然として現在の水準から株価が上昇しない・あるいはさらに下値を探るとなる場合、日銀が目標とするベースアップ、年金のパフォーマンス悪化は避けられず、経済テコ入れを図ってきたアベノミクスには大きな失点となる。

実際に、メガバンクのみずほ銀行が、今春のベースアップは行わないと早々に発表するなど、日銀の意図が崩れつつあることは間違いないだろう。そのため、2016年3月の年度末に向けて次なる一手を打ち出す可能性も考えられる。

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