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ニュースでよく「本日の為替相場は1ドル〇〇〇円、昨日から円高ドル安でした」「1ドル〇〇〇円、昨日から円安ドル高でした。」ということを耳にします。円高と円安の関係についてご説明します。

さて、1ドルが100円から90円になった時に、なぜ「円高」と呼ぶのでしょうか。「100円⇒90円へと円の数字(金額)が小さくなっているのだから、円の価値が下がった、つまり円安ではないの?」という誤解がよくあります。これは、1ドルの商品を、日本円でいくら出せば買えるか、と考えると理解しやすくなります。

1. 円高はドル安、円安はドル高!

日本とアメリカの自動車を例に考える

【1ドル「200円」の場合】
アメリカ製の1万ドルの自動車は、日本円に換算すると「200万円」です。円高で1ドル「100円」になると、同じアメリカ製の1万ドルの自動車は、100万円値下がりし、「100万円」で購入出来ます。1ドル200円の時と比べると、これまでよりも100万円安く自動車が買えることになります。同じ車、つまり車の価値は変化していませんので、それだけ円の価値が上がったことになります。これが「円高」です。

【1ドルが「100円」の場合】

反対に、アメリカから見たとき、日本製の200万円の自動車はドルに換算すると1万ドルです。これが円高で1ドル「100円」になると、同じ日本製の200万円の自動車は、2万ドル出さないと買うことができません。1ドル100円の時と比べると、支払いは1万ドルも増えます。同じ車、つまり車の価値は変化していませんので、ドルの価値が下がっていることになります。つまり、円高はドル安でもあるのです。ちなみに、円安は円高の反対ですので、円安=ドル高でもあります。

円高円安

いくらなら「円安」「円高」という絶対的な基準はない

「円安」「円高」といっても、円がいくらだったら円安、という絶対的な基準はありません。それまでの水準と比較して円が安くなったら円安、高くなったら円高、と言われます。

例えば、1ドルが90円だった時代に比べれば、2016年3月現在のレートは円安(1ドル=110~120円)ですが、数十年ほど前に1ドルが360円だった頃と比べれば、現在は円高と見ることもできるのです。

 

2. 円安だとどんな影響があるの?円高だとどんな影響があるの?

日本の景気が回復せず、金利が低いままであれば、円が外貨に替えられて、海外にお金が出て行ってしまうということが懸念されます。円安とは円の価値が下がることですので、円安=円の価値が下がる=円の財産の価値が下がる、ということになります。さらに円を売って外貨を買う流れが加速すると、円安が進みます。

しかし、日本は輸出立国と言われ、日本の製品を海外に輸出することで経済を発展させてきました。そのため日本は現在でも、経済対策として円安に誘導し輸出企業の収益を好転させようとする動きがしばしば見られます。

 

輸出

なお、アメリカの経済が不景気になると、アメリカの中央銀行が金利を引き下げて、景気を回復させようとします。金利が下がると、ドルを持っていても金利が低い、金利がつかないので、ドルを売って再び円に戻ろうとする動きが広がります。こうなると、日本の景気が良くなっていなくても、円高になることがあります。

円高は日本の輸入企業にとってはプラスです。海外からの仕入れが安くなりますので、輸入企業の業績が向上します。また海外旅行へも安く行くことができ、海外のブランド品も安く買うことができます。

 

円高

 

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