Pocket

258

欧州のことをEUとかユーロ圏なんて呼ぶことがあります。その違い、きちんと把握できていますか?

 

1. EUって何?

EUはたくさんの国の「共同体」

EUとはEuropean Union(欧州連合)の略で、欧州の多数の国々が集まって、まるで1つの国のように活動する地域共同体です。

ヨーロッパでは多数の小国が陸続きとなっていますが、思想、宗教、歴史なども違いますし、第一次・第二次世界大戦など過去には大きな戦争の舞台ともなりました。そこで、「ヨーロッパ全体が一つの国になれば戦争もなくなる。ヨーロッパで二度と戦争が起きないように」という願いから、各国が協力して生まれました。

EUの起源は古く、第二次世界大戦後の1951年に設立された「ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体」(ECSC)がその発祥です。当初は協力する範囲も限定的で、参加国数も少なかったのですが、徐々に協力範囲を広げ、参加国数を増やし、現在は加盟国が28ヵ国に達しています。

2. ユーロって何?

ユーロはEU加盟各国で通用する共通のお金のこと

ユーロは、EU加盟各国で通用する共通のお金です。1999年にユーロの制度が生まれ、2002年1月1日から使用されています。EUに参加するそれぞれの国は、政治は独自に進めますが、共通の通貨(ユーロ)を持ち、最終的には緩やかな連邦国家にまで持っていくという理想を持っています。

ユーロを導入する前の時代、ヨ―ロッパを旅行する人は、隣の国に入ると通貨を両替する必要があり、そのたびに両替手数料をとられていましたが、それもなくなりました。

ユーロが誕生して、EU加盟国では経済的な国境がなくなり、人や商品、サービス、資本の移動が自由になって、経済活動が格段に向上しました。ユーロの導入は国際競争力も上がり、これまで世界の基軸通貨であるドルに向かっていたお金がユーロにも向けられるようになり、世界の中での存在感を高めていったのです。

EU加盟国なのにユーロを使ってない国もある

但し、混乱を招きやすいのですが、EUの加盟国28ヶ国全てがユーロを使っているわけではありません。EUには加盟しているものの、ユーロを使っていない国が存在するのです。EU加盟国28ヶ国中、19ヶ国でユーロは使われています。

EU圏

出所: 外務省ウェブサイト(http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/pr/wakaru/topics/vol53/)

ユーロを使わない理由の一つに、「自国の経済政策を考える上で不自由である」ということが挙げられます。ユーロを使う国々で経済情勢が異なっているにも関わらず、自国の状況にあった金融政策を採用することは難易度が高まります。例えば、景気が悪くて経済を良くしたい国があっても、その他の国では景気が良くてこれ以上経済を良くする必要がない国があれば、政策の足並みを揃えることは難しくなります。
こうした理由で、EUの加盟国全てがユーロを使っているというわけではないのです。

 

あなたの人生のために、安全に資産を増やせるサービスができました

資産運用AIアドバイザー「 VESTA(ベスタ)」 ご覧ください
https://vesta.onl/

Pocket