Pocket

1. そもそも景気ってなんだろう?

「景気」とは、経済の流れを表現した言葉です。景気の良し悪しは、個人消費やボーナス、賃金の増減、企業の利益、国の税収の増減、株価や経済指標から見て、好不調の判断をしています。また、景気は「気」という言葉が表している通り、人々の気持ちに大きく左右されています。

私たちは普段何気なく「景気が良い・悪い」という言葉を使っています。では、どのような状況だと景気が良いと言われるのでしょうか。その対象が個人か企業か国全体か、対象によって景気が良いと使われる状況を見てみます。

【景気が良い・好景気の事例】
<個人>
・賃金が上昇、ボーナスUp
・持っている資産(株、不動産など)の価値が上昇
<企業>
・売上や利益の増加
・商品、製品、サービスが大ヒット
<国全体>
・個人と企業の収入が増え、所得税や消費税などの税収が上がる

そして、この反対の動きを、「景気が悪い」「不景気」「不況」と表現しています。

「景気」という言葉には、「気」という文字が入っているように、景気は人々の「気」分によっても左右されています。世の中の景気が悪い、悪くなりそうだというニュースを聞くと、本人の収入は減っていなくても、将来に備えて何となく無駄づかいをやめたり、遊び行く回数を減らしたり、財布の紐を締めるでしょう。こうして、個人消費が減ると、国全体の景気がますます悪化していきます。

一方、景気が良くなって、持っている資産(株や不動産)の値段が上がると、何となく「気」が大きくなって、欲しいものを買ったり、旅行に行ったりと、景気の良い話を聞くようになると、個人の消費が増えることになり、国全体の景気はさらに良くなっていきます。景気は人々の「気」によっても左右されるのです。

また、「天気」も実は景気を左右しています。企業の業績は天気や気温に影響を受けやすく、猛暑が続くと、エアコンや扇風機などの家電が売れて、ビールやアイスの売り上げが好調になり、業績も向上します。冬も寒さが厳しいと暖房器具が売れて、冬物の衣類が売れて、コンビニではおでんや中華まんなどの季節物の商品が賑わいます。
逆に、冷夏と暖冬は企業にとってマイナスとなります。夏涼しく冬暖かいと生活する分には過ごしやすいのですが、せっかく季節の需要を狙って作った夏物や冬物の商品が売れなくなってしまい、業績が下降してしまうのです。

 

2. 景気を判断するデータのあれこれ

景気の時々の判断は、定期的に内閣府や日本銀行から発表されています。景気を判断する景気動向指数があります。指数のデータは全部で29種類ほどあり、今後の先行きを示す「先行系列」、現在の状況について示す「一致系列」、景気の動きから遅れて動く「遅行系列」の3種類に分かれています。

景気を判断する客観的な数字は、さまざまな経済活動を数値化して、内閣府が毎月発表している「景気動向指数」です。この景気動向指数は、景気と関係の深い経済データについて、3カ月前と比較をしてチェックします。データは全部で29項目あり、3種類に分かれています。

【先行系列・一致系列・遅行系列 一覧】
景気動向指数(引用元:内閣府)

・先行系列…景気の先行きが明るくなってくると、企業は採用活動や設備投資に力を入れます。新規の求人数や住宅建設の着工件数、新車の登録台数が増えてくると、将来的に景気が良くなることが予測出来ます。この指標が伸びてこない場合、景気回復の見通しがたっていないということです。

・一致系列…景気の現状を示しています。企業や商業施設など大口の電力使用量や、従業員の残業時間の状況、デパートなどの売上推移から、いまの景気状況を判断します。
たとえば12月は、企業のボーナスの時期や、クリスマスやお正月に向けて個人の消費が伸びる時期です。12月のようにお金が入ってくるのに、個人消費が伸びていないと、景気の状況は良くないと判断します。

・遅行系列…法人税の増減や家計の支出は、景気の動きから遅れて動きます。たとえば、企業業績が悪化すると従業員のお給料の減額につながります。お給料が減ると、消費支出も減少します。遅行系列は景気の変動した後に確定する指標なので、この指標を見ることで、経済政策の効果や景気の動向の結果が判断できるのです。

先行系列の12項目については、3力月前と比較して見ています。前回の3か月前と比べて良くなった項目をプラス、悪くなった項目をマイナスとします。プラスの項目が多ければ、「これから景気は良くなる」と判断します。一致系列は、プラスの項目が多ければ、「景気は回復した」と判断します。

もうひとつ、景気の動向を判断している「日銀短観」という経済指標があります。日銀短観は日本銀行から3カ月ごとに発表されています。これは、「全国企業短期経済観測調査」のことです。日銀短観は、企業の経営者の「気」持ちをアンケート調査するという単純なものです。ここから、様々な業種の景気動向を知ることが出来ます。景気が「良い」と思っている人が多ければ景気かいい、という明快な構造です。景気は「気」に左右されるので、今後の景気の動きを予測するうえでも日銀短観は参考になる経済指標なのです。

 

あなたの人生のために、安全に資産を増やせるサービスができました

資産運用AIアドバイザー「 VESTA(ベスタ)」 ご覧ください
https://vesta.onl/

Pocket