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学生時代、TPP、EPA、FTAなどを習った記憶はあると思います。ただ、なぜこんなに貿易に関する単語が増えたのか、そもそもなぜTPPの話が出てきたのか、歴史的な背景とともに用語をまとめてみました。

1.貿易協定の歴史的な流れ

①関税などの貿易障壁をできる限り無くそうという取り決めのGATTができた
②GATTより取り決めが厳しく、カバー範囲が広いWTOができた

自由貿易のための国際協定としてGATTが制定されたのがそもそもの始まりです。

③GATTやWTOがあっても、どこの国も自国の産業を守りたい気持ちもあり、実際は自由貿易の交渉がなかなかまとまらなかった
④貿易しやすい国同士で、個別に自由度の高い小さな貿易協定を結ぶようになった(FTAやEPA)

WTOが発足し、関税や輸出入規制などの貿易の壁が低くなり、貿易が活発化することについて、各加盟国は賛成なのですが、いざ各論の協議になると自国内の産業を守るために中々話がまとまらないという事態が発生しました。そのため、WTOで合意を目指すよりも、互いに利害が一致する国同士や元々貿易が盛んな国同士が組んで、自由貿易協定(FTA:Free Trading Agreement)を組むようになりました。

このFTAを発展させたものがEPA (Economic Partnership Agreement)です

 

2.EPA(Economic Partnership Agreement)とは?

FTAでの対象は第1次産業・第2次産業・第3次産業と言われるような昔からある産業の分野で作られるモノ・サービスですが、EPAはそれらにプラスして人や知的財産についても対象にしています。

・FTA: 特定の国や地域の間で、物品の関税やサービス貿易の障壁等を削減・撤廃することを目的とする協定
・EPA: 貿易の自由化に加え、投資、人の移動、知的財産の保護や競争政策におけるルールを作り、様々な分野での協力の要素等を含む、幅広い経済関係の強化を目的とする協定

このような FTAやEPAが増えすぎたので、世界各国はもう少し大きな協定に再度まとめ直そうとしています。

 

3.EPAのこれから

2015/11時点で、世界では277件ものFTAが発効されています(出所:JETRO)。ちなみに、日本も15か国と個別にEPA・FTAを結んでいます。

EPAFTA

出所:外務省(http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/fta/

FTA・EPAの1対1の取り決めが多くの国となされている状態になり、それなら一層そのFTA・EPAの1対1の取り決めを複数の国に展開し、ルールや取り決めの話し合いをして1本にまとめよう、ということでTPP(環太平洋経済連携協定)へと話が展開されていきました。

TPPに参加する国々を合わせると、世界の国内総生産(GDP)の40%弱を占めるほど大きな経済圏になると言われています。

EPAの取り決めをして貿易をするのは良いのですが、日本とEPAを結んでいる相手国も、また別の国同士でEPAを取り決めしている・・・・・・。それならば、包括的な協定を作り、もう少し整理すればもっと貿易が自由になるだろうということは容易に想像がつきます。そう考えると、これから、TPP以外にも大きな協定が発足される可能性もあるかもしれません。


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