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土日にちょっと年頃の甥っ子が実家にいたので、金融・投資用語の中で知っているものあるかとクイズを出してみました。すると「どれも何かの必殺技っぽい」というナナメ上からのコメントが返ってきたので、頑張って一緒にランキングにしてみました。その時たまたま手元にあったのが投資・金融系の雑誌だったので、なかなか個性的なチョイスになったんじゃないかと思います…

 

1. ゴールデンクロス

「ONE PIECEとかで出てきそう。なんかこうドン!!って感じの大技っぽいから」とのことで見事ランクイン。確かに「ゴールデン」も「クロス」も必殺技に組み込まれそうな王道感がありますね。投資の世界では「買いサイン」と認識されており、ポジティブな感じが王道感に拍車を掛けるのかもしれません。

【用語解説】
ゴールデンクロスとは、短期移動平均線が長期移動平均線を下から上へ突き抜けること。これまで下落トレンドだったものが、直近で上昇トレンドに転じたと判断するサインのため、「買いサイン」と言われています。絵にするとこんな感じ。

ゴールデンクロス

このゴールデンクロスが発生すると100%ではありませんが、この銘柄は株価がこれから上がっていく力があることを意味します。つまり「買いのチャンス」ということになります。
中にはゴールデンクロスが発生しても株価が上がらない「だまし」というケースもあるので、注意は必要です。

 

2. リバースヘッドアンドショルダー

甥っ子曰く、「これは肉体系の敵が使ってきそう。頭がぶっ飛んで武器になって、その頭を囮にして強烈なタックルかましそう。ジャンプの漫画にそんな奴が出てきそう」とのこと。1回説明を聞いても理解不能でしたので2回聞きました。頭を飛ばしそうという斬新な発想は素晴らしいですね。大がかりな技の割に敵が使いそうということで、負けフラグかもしれません。

【用語解説】
リバースヘッドアンドショルダーを解説するには、まずヘッドアンドショルダーから説明をしないといけません。まず下の図を見てください。

ヘッドアンドショルダー

端的に言うとこんな感じのチャートがヘッドアンドショルダーです。ずっと続いていた上昇トレンドが終わり、下落トレンドに変わるというサインです。チャートの形がちょうど人の上半身のように、肩、頭、肩と並んでいる様子からこのような名前がつけられました。そしてこの逆パターンがリバースヘッドアンドショルダーです。下の図を見ていただくと、おそらくご理解いただけるかと思います。

リバースヘッドアンドショルダー

前述の説明通り、上がり下がりを繰り返しますが、1つ違うところを指すと最後にガクッと下がるのでなく、最後にググッと伸びていく形になって行くのがわかります。
これがリバースアンドヘッドショルダーの形というわけです。

 

3. レバレッジド・バイアウト

「『ソードアートオンライン』の技っぽい」とのこと。この主人公の必殺技が「スターバーストストリーム」らしいので、言われてみれば系統は同じ…??

【用語解説】
レバレッジド・バイアウトは「LBO」と呼ばれることもあり、M&A(企業買収・合併)の一つの手法です。買収先企業の資産または将来のキャッシュフローを担保にして、金融機関等から資金を集めて企業買収する事を言います
要は、「A社は儲かるので、A社を買収してA社が将来生み出すキャッシュを借金返済に充当する」からA社を買収する金を今貸してくれ、ということです。
これは自己資金が少なくても大きな企業も買収することが可能になることから、「テコの原理」が働くと言われ、買収の際調達した資金は買収された企業の負債としてカウントされます。ただ、負債となるという点においては注意が必要でしょう。

 

4. スペシャルクォーテーション

「ステータス変化形の呪文っぽい」とのこと。言われてみれば、何かのステータスがアップしそうな気も…するかな…

【用語解説】
スペシャルクォーテーションは略称としてSQと呼ばれます。日本語ですと「特別清算指数」と言います。
先物取引とは、あらかじめ決められた金額で将来取引することを現時点で決めておく約束です。例えば「3ヶ月先にダイヤモンドを100万円で買う」といったような約束のことです。この場合、もしダイヤモンドの時価が100万円より高ければ、100万円で買えるのでお得ということになります。
スペシャルクォーテーションというのは、ダイヤモンドの例で言えば3ヶ月後に実際に約束を果たす(=清算する)ということです。

 

5. 拙文天井彼岸花

「漢字がBLEACHとかそういう和の要素がある漫画で出てきそう」とのこと。確かにカッコいい漢字を並べると必殺技感が増しますね。

【用語解説】
拙文天井彼岸花は、株式市場において、節分(2月上旬頃)に高値を付け、彼岸(3月中旬頃)に安値を付けるという現象を指します。はっきりとした根拠が無いものの、よく発生する現象の事を『アノマリー』と呼びます。節分天井彼岸底もこの『アノマリー』のひとつで、理由は明確ではありません。

 

6. ヒンデンブルグオーメン

「召喚獣っぽい」ということでランクイン。必殺技ではない気もしますが、ちょっと言いにくいところが甥っ子のツボに入った模様。

【用語解説】
ヒンデンブルグオーメンは、1937年に米国で発生したドイツの飛行船「ヒンデンブルク号」の爆発・炎上事故に由来し、別称「ヒンデンブルグの予兆」とも呼ばれます。株価暴落の予兆とされるテクニカル指標です。これを発明したのは盲目の物理数学者、ジム・ミーカと言われています。ちなみに、2010年8月にシグナルが出現した際には、バーナンキ前FRB議長が速やかに金融緩和を示唆したことで暴落を回避したという話もあります。

 

7. セリングクライマックス

「最終奥義とか切り札っぽい」だそうです。まぁ「クライマックス」に引っ張られただけという気もしますが…。

【用語解説】
書いて字のごとく、売り注文が殺到し、相場が急落するような局面のことです。予期せぬ悪材料が出て市場がパニックになるに発生することが多いです。

 

8. アイランドリバーサル

「Fateのキャラクターが使う『固有結界』っぽい」とのこと。甥っ子によると、「世界をもう一つ作り出す能力」だそうです。アイランドという部分が引っかったのでしょうか。

用語解説
アイランドリバーサルは図を見てもらうと一番分かりやすいです。

アイランドリバーサル

株価の推移のグラフですが、離れ小島のように見える部分がアイランドリバーサルです。株価がギャップをあけて離れ小島のように飛びぬけ、そしてまたギャップをあけて元の株価水準に戻ってくるチャートの形です。

 

9. ビルトインスタビライザー

「人造人間とかロボット系の敵の技っぽい」とのこと。「スタビライザー」という響きが気に入ったみたいです。

【用語解説】
ビルトインスタビライザーは「景気の自動安定装置」の事を言います。
例えば石油価格の高騰などの経済的ショックを吸収して、マネーストック(世の中のお金の量)を増減させて、景気の安定を図ることを言います。

 

10. アービトラージャー

「何かシステムの名前っぽい」という、「もう疲れてきたから適当に答えている感」満載でした。しかしここまでよく選んでくれたよ…。

【用語解説】
アービトラージャーは「裁定取引をする人」を指します。裁定取引とは、簡単に言えば「割安なものを買い、割高なものを売る」という、売り買いを同時に行って利ざやを稼ぐことです。
割安なものは本来あるべき価格に上昇し、割高なものは本来あるべき価格まで下落してくる、ということを狙う取引であるため、価格差(サヤ)を取ると言われます。

以上、【中学2年生の甥に聞いてみた、響きが必殺技っぽい金融・投資用語10選】として紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?サンプル数が甥っ子だけでしたので偏りがあったかもしれませんが、個性的なランキングになったなと個人的には思いました。これを機にもっと調べると面白い用語があるかもしれませんね。

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