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紙幣というと発行する国の歴史上の人物の肖像画が入っているイメージが強いですが、ユーロ紙幣に関しては人物の肖像画が入っておりません。ナショナリズムを刺激されないように、ユーロ紙幣には実在の人物の肖像画を用いてはいません。
また風景や建物に関しても、特定の加盟国のものは採用されておらず、すべて架空のもので構成されています。

ヨーロッパがひとつになろうとする、その動きの最初の政策・通貨統合について簡単にまとめてみました。

まずは、デメリットから・・・

経済的に、そして政治的に、為替レートがあることで隣国に振り回されないと判断するならば、通貨は統一しない方がいいということになります。例えば、隣国でインフレーションの傾向が過熱しそうなとき、通貨が同じだと自国にもそのインフレーションの傾向が波及してくるかもしれません。インフレ=好況と位置づけるのなら、ある程度のインフレーションも容認できますが、自国の経済状態がもとでインフレを招くとき、物価高だけが伝わってくる可能性があります。

それでは、メリットは・・・?

人々がある程度自由に国と国とを行き来できて、商業活動が活発ならば、為替のリスクを回避するために通貨を統一した方がよい、という意見が出てきました。

これら両方を考慮し、関係が密接な国と国がお互いの経済の好況・不況を、どうやっても影響を受けてしまう場合。通貨を統一することにより生じる問題を、共に解決していこうと腹をくくるのならば、という前提をおきます。

その上で、通貨を統一するメリットを最大限に享受しようとして、ロバート=マンデルという経済学者が「最適通貨圏」という構想を打ち立てました。
これにより、マンデル教授は「ユーロの父」と呼ばれるようになります。
マンデル教授は、有名な「マンデル=フレミング・モデル」という国際経済学を学ぶときに必ず目にする理論も構築しました。それにより、1999年にノーベル経済学賞を受賞しています。

ユーロの危機は二度ありました。ひとつめは、2008年のアメリカに端を発するリーマンショックです。アメリカよりヨーロッパの方が痛手を受けたと言われています。なぜか。アメリカは政府が企業等の救済に走りましたが、ヨーロッパは金融的な問題に税金を使うことはできないとしてしまいました。その結果、ドルよりユーロの方が「大きく売られる」こととなりました。
ふたつめは、ギリシャ債務問題です。ユーロに加盟しているギリシャの財政赤字が原因でおこった問題で「ユーロ危機」とも言われています。周りを巻き込み、大変な騒ぎとなりました。

通貨を統一するということは、何かしらの問題が持ち上がった時、連帯責任のような感がありますね。これが、統一通貨でなかったら為替レートの変動により、ギリシャの通貨が弱くなるだけで済んだのかもしれません。

 

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