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[ニューヨーク 6日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが総じて弱含んだ。米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長が6日の講演で、利上げ時期について手掛かりを示さなかったことが影響した。主要6通貨に対するドル指数.DXYは、一時約4週間ぶりの安値に沈んだ。

先週末の低調な5月米雇用統計を受けて注目されていたイエレン議長の講演は、全般的には楽観的なトーンだったが、利上げのタイミングに触れる発言が見当たらなくなった。イエレン氏は5月27日、経済と労働市場が一段と上向けば数カ月中の利上げが適切になる可能性があると語っていた。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジのチーフ市場アナリスト、オマー・エシナー氏は議長講演について「雇用統計の数字からすれば、わたしが想定していたよりはおおむね明るかった。ただ時間軸を語るのをやめた事実からは、(利上げ時期として)6月はなくなったことがうかがえると思う」と述べた。

その上で「7月の可能性はまだ残っているが、そのためには今後の指標が5月雇用統計は例外で、雇用伸び鈍化は必ずしもトレンドではないと裏付ける必要が出てくる」と指摘した。

ドル指数はイエレン氏の講演中に0.2%安の93.745と5月11日以来の安値を付ける場面があった。終盤は0.04%安の93.995。

テンパスの市場ディレクター、ジョン・ドイル氏は「市場参加者の一部はイエレン議長はタカ派的姿勢を維持すると考えていたかもしれないが、現実問題としてどんな言い方ができたというのだろう。さらにFRBは指標次第と表明している以上、(5月雇用統計のような)指標があってなおかつ2週間後の利上げを予想するのは不可能だ」と話した。

フェデラルファンド(FF)先物は、14─15日の連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げ確率をほぼゼロと見込む水準となっている。

http://jp.reuters.com/article/ny-forex-idJPKCN0YS2DC

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今回イエレン議長の講演内容からは、米国の利上げの『時期』を巡るヒントは得られなかったと言えます。特に市場予想を大きく割り込んだ5月の非農業部門雇用者数変化についても、『失望している』と言いつつも、これだけでは判断しないと、これまた利上げを大きく遠のかせる要因には直結しなかったと捉えることもできます。今回もイエレン議長の市場を敏感に反応させないという意向が大きく働いていた様にも思えます。英国のEU離脱を巡る国民投票の結果と合わせ、今月のFOMCは相場を左右する2つの大きなイベントと言えるでしょう。

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