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【ロイターより引用】

[ロンドン 29日 ロイター] – 欧州銀行監督機構(EBA)は29日、銀行51行を対象とした健全性審査(ストレステスト)の結果を公表した。審査では経済へのショックが3年間続いた場合の各行の中核的自己資本(コアティア1)比率を試算。結果はイタリアの大手銀行モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(モンテ・パスキ)(BMPS.MI)がマイナス2.44%で最下位だったほか、アイルランド、スペイン、オーストリアの銀行も下位に並んだ。

EBAのエンリア会長は声明で「これまでに相当程度、資本を積み増す動きがみられたが、健全だと宣言できるまでには至っていない」と指摘。「取り組む課題は依然として残っている」との認識を示した。

今回の審査では、合格、不合格の判定は行わなかったが、アナリストは昨年の基準(5.5%)を目安と見ている。モンテ・パスキのほか、アライド・アイリッシュ銀行(ALBK.I)がこの目安に届かなかった。

7%を維持できる銀行数も注目されていた。スペインのバンコ・ポピュラール(POP.MC)、アイルランド銀行(BKIR.I)、オーストリアのライファイゼン・バンク・インターナショナル(RBI)(RBIV.VI)は6.62%、6.15%、6.12%といずれも7%を下回った。

また下位12行には伊ウニクレディト(CRDI.MI)、ドイツ銀(DBKGn.DE)、独コメルツ銀(CBKG.DE)、英バークレイズ(BARC.L)なども含まれている。

<モンテ・パスキ、再建計画発表>

モンテ・パスキはストレステストの結果発表直前に、資本増強や不良債権売却を柱とする再建計画を発表した。再建計画の下、モンテ・パスキは総額50億ユーロの増資を実施するほか、92億ユーロ(103億ドル)の不良債権を売却する。

ウニクレディトは、当局とも協力しながらさらなる対応が必要かどうか見極めたいとしている。アライド・アイリッシュ銀行は根本的な再建策をすでに打ち出しており、現在は持続的な黒字の状態と説明した。

PwCのアンソニー・クルイジンガ氏は「個別行の成績を見ると確かに悪い内容だが、全体としては、欧州の銀行は危機再発に対して耐性を持っていることが示され、一定の安心材料になった」と指摘した。

KPMGのスティーブン・ホール氏は「欧州の銀行の損失吸収能力が以前よりは高まったことが示されたが、収益性や投資家の銀行株への投資意欲をめぐっては、明らかに懸念が残る」との見方を示した。

http://jp.reuters.com/article/europ-stresstest-idJPKCN1092OE?pageNumber=2

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【アナリストの着眼点】

欧州の銀行の健全性を計るストレステストの結果が発表されています。英国のEU離脱が決定されて以降、欧州の景気動向について議論がなされています。多かれ少なかれ、英国の離脱により残された欧州諸国のGDPには影響が残ります。同時に金融機関にも影響が出てくることも懸念されます。世界景気の不確実性が問われるなか、欧州発のこのようなニュースは大変不吉で、殊に英国の離脱問題以降ドイツ銀行始め欧州の金融機関の株価が急落していることも問題視しなければならないと言えます。世界を巻き込む金融不安に再び陥ってしまうのか、難を逃れることができるのか。更なる注意が必要です。

 

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