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投資信託を購入すると必ず目論見書(もくろみしょ)が交付されます。目論見書って何が記載されてるんだろう?どんな点に注目して見ればいいんだろう?今回は目論見書の記載内容、押さえておきたいポイントについてまとめてみました。
 

1. 目論見書はとても重要な情報源

目論見書は「投資信託説明書」とも呼ばれ、投資信託の特徴や仕組み、運用方針など、投資家が知っておくべき重要な情報が記載されている書類です。投資信託をきちんと投資家に理解・判断してもらうために、運用会社が作成するものとなっています。

目論見書には交付が義務付けられている「交付目論見書」と、投資家から要望があれば交付する「請求目論見書」の2種類があります。
請求目論見書には投資信託の財務状況や沿革など詳しく記載されていますが、今回は交付が義務付けられている交付目論見書に注目していきます。

購入したい投資信託を見つけたら、まずは交付目論見書を確認します。販売会社の窓口で交付目論見書の交付を行っています。窓口に行く時間がなくても販売会社・運用会社のウェブサイトでいつでも確認ができるため安心です。
 

2. 5つの項目で成り立っている交付目論見書

交付目論見書は各投資信託によって記載されている情報は異なりますが、基本的には5つの記載事項から成り立っています。
 

■ 投資信託の目的
投資信託の目的について記載されています。キャピタルゲインとインカムゲイン、どちらの獲得を目指している投資信託なのかによって目的は変わってきます。キャピタルゲイン(資産の値上がりや値下がりによる損益)の獲得を目指している投資信託であれば信託財産の成長が目的として記載されています。一方、インカムゲイン(資産を運用した時に発生する利息収入や分配金のこと)の獲得を目指す投資信託の場合安定した収益の確保が目的となります。
 

■ 投資信託の特色
投資対象や地域、運用のしくみや内容、運用のプロセス、分配方針などの投資信託の特色が記載されています。
 

■ 運用実績
直近10年程度の運用状況(純資産総額、基準価額、年間収益率など)が記載されています。運用期間が10年にも満たない新しい投資信託は、投資信託が設定されてからの運用状況が記載されるようになっています。
 

■ 投資リスク
投資信託は色々なリスクを伴います。それぞれの投資信託にはどのようなリスクが存在するのか、基準価額の変動要因となるものは何かが記載されています。記載されているいくつかのリスクは影響の大きい順となっており、最初に記載されているリスクがその投資信託にとってもっとも影響のあるリスクとなります。
 

■ 投資信託の費用や税金
投資信託購入時の手数料や信託財産留保額、信託報酬、税金など、投資家が負担する費用について記載されています。
 

上記の記載事項から成り立っている交付目論見書は大体10ページ程度になりますが、以前は数十ページもある長くて読みにくいものがほとんどでした。交付目論見書は投資家にとって知っておきたい情報が多く記載されているため、読みにくい交付目論見書では投資家はあまり目を通さず意味がありません。そのため10ページ程度に簡潔にまとめ、図を使用したり色付けをして、見やすい工夫をしているところが多くなってきました。
 

3. 交付目論見書の押さえておきたいポイント

10ページ程度の交付目論見書でもじっくりと全てに目を通すのはなかなか難しいことです。まずは交付目論見書の押さえておきたい重要なポイントをきちんとチェックし理解しておきましょう。
 

■ 投資対象と運用方針をチェック
投資信託の選択において投資対象と運用方針は最も重要なポイントです。どこの国やどのエリアなのか、どういう比率でどんな資産を投資していくのか、銘柄選びの基準はどうなっているかなど、投資家自身の投資目的や投資方針と合った内容なのかどうかを確認しておくことが大切です。
 

■ 収益分配の方針をチェック
収益分配金が何を資金に、どう支払われていくのかもチェックしておきましょう。分配の回数は投資信託によって異なり、年に1回の投資信託もあれば毎月分配を行う投資信託もあります。毎月分配や隔月分配は分配金をお小遣いや生活費の一部に充てたい投資家に人気があります。しかし効率的に資産を増やしていきたい投資家には、分配金を受け取ってしまうことはあまりお勧めできません。分配金には税金がかかるため、分配回数が多ければ多いほどその都度税金がかかり、パフォーマンスが落ちてしまいます。効率的に資産を増やすのであれば、分配回数ができるだけ少ない投資信託を選ぶ方が良いでしょう。
 

■ 信託期間をチェック
投資信託の運用期間が投資家自身の想定している投資期間を上回っているかどうか、または信託期間無期限かどうかのチェックも大切です。信託期間をチェックしていないと、長期保有したいのに途中で運用期間が終了してしまう可能性もあります。また信託期間無期限であっても投資信託の状況によっては運用が打ち切られ繰上償還される場合もあるため、どのような状況で繰上償還されてしまうのかもチェックしておくといいでしょう。
 

■ 投資信託のコストをチェック
投資信託では販売手数料、信託報酬、信託財産留保額の3つのコストがかかります。特に信託報酬は投資信託保有中はずっとかかるコストとなります。長期保有を目的としていると信託報酬が高いとかなりコストの負担が大きくなるため、他の投資信託と比較をしてできるだけ信託報酬の安い投資信託を選ぶとコストが抑えられます。
 

 

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