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投資信託にかかる主なコストには、主に「購入時手数料」「信託報酬(運用管理費用)」「信託財産留保額」の3つがあります。しかし、実はこれらのコスト以外にも『隠れコスト』が存在しています。今回は、投資信託の実質的なコストについてまとめています。

 

1. 投資信託の実質コスト ~表のコストと隠れコスト~

まず表面的なコストについて整理していきましょう。投資信託を購入するときには、まず最初に購入手数料が発生します。購入手数料は金額や商品によって差はあるものの、購入申込金額の0~3%程度に設定されているのが一般的です。なお、この購入手数料に、さらに消費税相当額も別途かかりますので、忘れずに把握しておきましょう。

投資信託の種類によりますが、購入手数料には上限が決まっており、その範囲の中で販売会社が個別に決めています。そのため、同じ投資信託を購入する場合も、購入金額やどこで申し込むかによって購入時の手数料は変わってきます。投資信託説明書に記載があるのは上限のみですので、購入する投資信託の目星をつけたら、運用会社のサイトで販売会社を確認し、各販売会社のサイトで購入手数料を比較して購入するのが確実です。

また、投資信託を保有する時にかかる「信託報酬」や換金した時に発生する「信託財産留保額」も別途発生します。そのため、購入手数料が安いというだけで判断するのは危険です。購入手数料が安い投資信託の場合でも、信託報酬が多くかかることがありますので、投資信託の購入から換金するまでの流れをチェックし、「購入手数料」、「運用管理費用(信託報酬)」、「信託財産留保額」のコストを把握することが重要です。

■ 投資信託の隠れコストとは?
投資信託には、上記以外に必要となるコストがあります。こうした隠れコストは、目論見書の中で確認することが出来ます。今回は、国内のファンドである「ファイン・ブレンド(毎月分配型)」の運用報告書を例に、隠れコストを見てみましょう(ファイン・ブレンド(毎月分配型)が良いファンドであるとか、悪いファンドであるという評価をするものではありません)。

15ページ目の「ファンドの費用・税金」を見てみると、この投資信託では購入手数料は3%以内(税込3.24%以内)、信託財産留保額は無料、信託報酬は1.08%とあります。この「購入手数料3%以内」「信託報酬1.08%」は、表面的にも見られるコストの事です。

 

手数料

 

しかし、金額の欄を詳しく確認してみると、

  • 「投資対象とする投資信託証券」に関する手数料が年率0.3679%(税込)以内
  • 「諸費用(目論見書の作成費用など)」が年率0.1%
  • 「売買委託手数料など」がその都度

といった隠れコストも発生することがわかります。これらのコストは、信託報酬同様、投資信託を購入している期間中に発生するコストです。そのため、これらのコストも全て合わせた費用が投資信託の実質コストという事になるのです。

 

運用手数料

 

2. 投資信託の実質コスト ~仮にに1,000万円を投資した場合にかかるコストとは?

では実際に、1,000万円の資金を元に1年間投資をした場合に発生する実質コストを「ファイン・ブレンド(毎月分配型)」の投資信託を例に試算してみましょう(手数料の計算がメインですので、投資の運用成績は±0とします)。

  1. 購入手数料: 1,000万円 × 3.24% = 324,000円
  2. 信託財産留保額: 無料
  3. 信託報酬: 1,000万円 × 1.08% = 108,000円
  4. 投資対象とする投資信託証券に関する手数料: 1,000万円 × 0.3679% = 36,790円
  5. 諸費用(目論見書の作成費用):  1,000万円 × 0.1% = 10,000円
  6. 売買委託手数料などの手数料: その都度

6のコストは算出することができませんが、1,000万円を1年間投資信託で運用した場合にかかるコストの合計は、478,790円 + αになります。

 

目論見書_v4

 

このように、手数料には多様なものがありますので、投資信託を選ぶ際にはあらかじめかかる実質コストを試算して選択することも重要です。

 

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