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歴史的な低金利の中、低成長が続く国内への投資よりも、海外へ投資をした方が得だという話はよく聞かれると思います。しかし、実際に海外投資を始めようと思ってもどのような投資の方法があるのか分からないのではないでしょうか。

今回は、日本から外国に対して投資をする際の種類とその特徴を紹介致します。

 

1. 外貨預金

外貨預金とは、日本円を海外のお金に換金して預金する方法です。これは日本国内にある海外の銀行の支店や日本の銀行から預金することができます。

銀行の預金の仕組みとしては国内の銀行と基本的に同じです。しかし、預金には外国の金利が適用されるため、金利の高い国の外貨で預金をすると多額の利息を受け取ることができるのです。これは日本の金利が歴史的な低水準に留まっていることを考えると、とても大きなメリットです。

例えば、現在日本のメガバンクの1年間の定期預金金利は0.01%程度ですが、オーストラリアで外貨預金をした場合約0.4~0.6%の金利がつきます(2016年9月現在)。これはとても大きな差です。

しかし、外貨預金には為替リスクがあります。為替レートの変動により、預けた金額よりも少なくなる可能性があるのです。預けるタイミングと引き出すタイミングが重要になってきます。

また、外貨預金を行う際には、その際の手数料を取られます。これを為替手数料といいます。この手数料は外貨預金特有のものです。

 

2. 外国株式

外国株式投資とは、日本から海外の企業の株式を購入することです。海外株式にはグローバルに活動している優良な多国籍企業や、日本よりも成長期待が大きいベンチャー企業などが多くありますので、大変魅力的です。

外国株式に投資する方法としては大きく二つに分けることができます。

a.外国委託取引

まず、一つ目は外国委託取引というもので、日本国内の証券会社を通じて外国の証券会社に売買注文を出し、海外の市場に上場している企業の株式を売買する方法です。二重に手数料がかかってしまうのですが、直接海外の証券会社とやり取りをしなくて済むため、全て日本語で取引を完結することが出来ます。

 

b.国内委託取引

もう一つの方法は国内委託取引と呼ばれ、日本の市場に上場している海外の企業の株式を売買することです。例えば、バンク・オブ・アメリカや株式などが日本市場に上場しています。通常の日本株と同じように売買することが可能です。

 

外国株式投資には、為替リスクとカントリーリスクがあります。為替リスクとは、外国株式に投資をする際には日本円を外貨に両替する必要があるため、為替レートの変動によっては損をする可能性があるというリスクです。但し、国内委託取引であれば株価が円で表示されるため、為替リスクを避けることが出来ます。

カントリーリスクとは、その外国株式投資の対象国における社会情勢の変化によって、損をする可能性があるというリスクです。日本国内にいるとどうしても外国株式の変動に繋がる情報をタイムリーに手に入れるのは難しいので、注意をする必要があります。

 

3. 外国債券

外国債券とは海外の国の政府や企業が発行した債券のことです。これには二種類あり、「外貨建て外国債券」と「円建て外国債券」の二つがあります。また、特殊なものとして「二重通貨建て外国債券」というものもあります。

 

a.外貨建て外国債券

外貨建て外国債券とは、海外の企業や政府が発行した債券を外貨で買い、利払いも外貨で受け取り、償還金も外貨で受け取るという投資です。最終的に外貨から円などに両替をするのであれば、為替変動によって損をする可能性もあります。

 

b.円建て外国債券

円建て外国債券とは、海外の企業や政府が日本市場で売り出す債券です。購入時の支払いや利息、償還金の支払いは日本円で行われます。そのため、為替リスクは回避出来ますが、外貨建て外国債券と比べて利率が低いものが多いです。別名「サムライ債」とも呼ばれます。

 

c.二重通貨建て外国債券

二重通貨建て外国債券とは、購入時の支払いや利息、償還金の支払いが異なる通貨で行われる債券です。元本の償還のみが異なる通貨で行われるデュアルカレンシー債や利息の支払いのみが異なる通貨で行われるリバースデュアルカレンシー債などがあります。

 

4. 外貨建て投資信託

外貨建ての投資信託とは外国株式や外国債券で運用する投資信託です。海外に投資する投資信託には大きく分けて二つの種類があり、日本円で購入できるものと外貨建てで購入できるものがあります。ちなみに、日本円で購入できる投資信託であっても、実際には外貨を購入して投資信託を購入するので為替リスクが存在します。

また、投資対象によって様々な種類の投資信託が存在します。外国企業に投資をする外国株式ファンド、高格付け政府の発行する債券に投資をする高格付けファンド、低格付けの債券に投資をするハイイールドボンドファンドなど様々です。

 

初めての海外投資をしたいという人にとって、直接外国債券や外国株式を購入することはハードルが高いかもしれません。そのため、初心者の方にとっては、投資のプロが運用してくれる投資信託が最適な海外投資の手法と言えるかもしれません。

 

 

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