ベンチャー企業経営者と公務員の夫婦で異なる価値観 ②キャリア編

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ファイナンシャルプランナーをしている株式会社FP-MYS代表 工藤崇です。この度、News Vestaにて相続や不動産についてコラムを書くことになりました。つい後回しにしてしまう家庭内のお金の悩みにスッキリとお答えしていきます。


 

前回の記事はたくさんの反響をいただき、赤裸々に描いた甲斐?があるというものです。ただ、この連載を進めるにあたり筆者が最も書きたかったのは、お互いのキャリアについてです。

 

1、独立時に家族が同意する意味

 

嫁ブロック」という言葉があります。男性が独立や転職をするにあたり、奥様に反対され諦めることです。不思議と「旦那ブロック」は聞かないのは、男性の方が思い切った決断をする可能性が高いということでしょうか。

 

我が家の話をすると、最初の独立は2015年7月、個人事業主としての独立でした。当然お客もいなければ半年間収入なしでやりくりできる余裕もない。ただ不思議と「嫁ブロック」は発生しませんでした。事業主としての仕事スタンスが向いていることがわかっていたのか、失敗すれば家族関係の終わりを予期していたのか、今となっては真相は闇のなか・・・です。ただ、がむしゃらに仕事をする退路を断ったという自覚はありました。当時、筆者は特に執筆のバックグラウンドや経験があったわけではありませんが、生命保険の連載をいただき、それからまもなく2年、幸せなことにお仕事が尽きず今に至ります。

 

2回目は法人化と、企業拡大として某公庫から借り入れをする際に報告したときでした。この時はそれまで我が家に縁がなかった「借入金」ということもあり、嫁ブロックの始動を覚悟しましたが、結果的にはブロックは確認できませんでした。今のところ、返済は滞りなく進み、また2017年6月末には会社初の決算を迎えますが、通期黒字(収入>支出)とできる見込みです。

 

ただ反するようですが、筆者は嫁ブロックは大切だと考えています。

 

2、嫁ブロックを超えられなければ、世の中にスパイクは打てない

 

奥様が反対したから独立を諦めた、という話をよく聞きます。筆者はまだ起業1年生なので決して大きな顔は出来ないのですが、会社経営はもっと思い通りにならないことがたくさんあります。ベンチャー企業としての信用のなさ、不十分な事業資金、人脈の乏しさなど、不十分ななかで最適解を見つけ、「これが当社です!」と時に背伸びしてブランディングしながら世の中にスパイクを打ち、実力を身につけていく。

 

その前段階として、背伸びしない自分が人に話を聞いて貰えるか、協力して貰えるかというところまで成長しなければならない。そのとき、自分も最も評価できるのは、常日頃から生活をともにしている配偶者ではないのかな、と思っています。

 

嫁ブロックを超えられなければ、その先の顧客や社会にむかってスパイクは打てません。

 

ただ、一方で嫁ブロックはその場で超えなくてもいい。勝手にしろ!といわれて事業に邁進して、数年後に奥様に改めて説明をして、いまや大きな理解者、という社長友人もいます。それでも、いいのではないでしょうか。

 

3、世界が違うからこそ、大切な「尊重」という言葉

 

妻が公務員と伝えると、「何の仕事をしていますか?」と聞かれます。所属部署までは理解していますが、それ以上は覚えていません。妻にいたっては、当社のオフィスの場所からビジネスの内容まで把握していません。ただ、ベンチャー企業の経営者と公務員という、まったく異なる価値観の夫婦において、筆者はこれでいいのではないかと考えています。

 

お互いに1人10時間以上をかけて取り組んでいる仕事、相手から「それってこういう仕事だよね」はまだしも、「こういうことが大変だよね」という言葉が、果たしてプラスの意味を持って相手に届くでしょうか。お金を貰っているだけの労力を費やしている相手には、相手の世界があります。自分とは環境が異なるからわからない、理解できないというスタンスが、何よりの「尊重」なのではないかと思います。

 

ただ、お互いに笑いあっている言葉があります。2016年に流行った「君の名は。」ではないですが、お互いに入れ替わったら、ベンチャースピリットに溢れる僕は3日で上司に立てついて組織内の立場を悪くすると断言できます。妻は自分で仕事を見つけて交渉して売上を上げて入金まで円滑に回す会社の基礎動作を「絶対に無理」と断定します。隕石が近づいてきたら気をつけましょう。

 

このシリーズ、好調とのことで、別の角度からも考えてみたいと思います。まだ30代のひよっこ夫婦ですが、さまざまな方の参考にしていただければ幸いです。

 

合わせて読みたい

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ベンチャー企業経営者と公務員の夫婦で異なる価値観 ③老後編

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ベンチャー企業経営者と公務員の夫婦で異なる価値観 ⑦万が一どちらかの人生に「失敗」が訪れたら

 

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