証券会社を介さない資産運用「将来投資」とは?

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ファイナンシャルプランナーをしている株式会社FP-MYS代表 工藤崇です。この度、News Vestaにて相続や不動産についてコラムを書くことになりました。つい後回しにしてしまう家庭内のお金の悩みにスッキリとお答えしていきます。


資産運用の目的は、将来お金が必要になったときに使えるようにすることです。目的時の用途としては老後資金対策の場合もあれば、子どもたちの教育資金の場合もあるでしょう。一方で、自分のために投資するという人もいるでしょう。現役世代の第一線から退くタイミングが来たときに、また自分の身体が今ほど動かなくなったときに、働き手が亡くなったときに、不自由をしないようにすること。いわば、今の毎日にある余裕を、数十年後の自分と「按分」するという考え方です。

 

それとは対照的に、いまの自分を切り詰めて原資を創出し、倍々の可能性となる将来にかけることを「将来投資」といいます。学生が塾に通って勉強することもそう、社会人が資格試験の学習をすることもそう。起業をして会社を展開することもひとつです。筆者は今でこそFPの仕事をしていますが、社会人としては資格試験へのチャレンジを応援する資格予備校がスタートでした。日本という国は数十年前ほど、前のめりではなくなった印象こそありますが、将来の成功に向けて今も変わらずチャレンジをする社会だと思います。

1、将来投資の利率は?

 

そこで気になるのは将来投資の利率です。資産運用の観点から見ると、どのくらいの原資に対してリターンがあるのかを考えるは当たり前のことです。さて、ここで改めて明記するまでもないのですが、夢を持ってオリンピックに出て金メダルを取り、日本を代表するヒーローになる確率。これを確率論で考えると、本当に天文学的な数字であることがいえます。

 

FPとして、自己投資費の相談を受けることがあります。それはスポーツだけではなく、芸術分野や理系の場合も。「今年は将棋が上手くならないかな」も「一生懸命勉強すること」も将来投資。まあ、それは自己投資よりも親からの期待の方が強いかもしれませんが。

 

ただ、メディアで取り上げられる成功話の裏に、そこまで辿り着けない失敗話がたくさん溢れています。将来投資として原資を賭けたものの、将来的な見返りはゼロとなる。そう考えると、将来投資の利率は決して高いものではないといえます。

 

2、では、なぜ将来投資は繰り返されるのか

 

では、なぜ将来投資へのチャレンジは繰り返されるのでしょうか。これほど利率が低いのに。私は、そこにひとつの「汎用性」があるのではないかと思います。このあいだ経営者仲間とお酒を飲んでいて、ふとしたことからこんな質問が出ました。

 

「甲子園の出場選手か、箱根駅伝を走った人が社員に応募してきたら採用したいか」。

 

数人いた経営者の全員が「採用したい」という回答、即決でした。理由を聞くと、一生懸命に自身の目標を追求した経験は、会社に向かい入れた時に必ず財産として役に立つのではないかと思います。甲子園は箱根駅伝は一般の人にとって憧れのため、営業ツールとして評価したいという声もありました。

 

この2つに限らず、将来投資という言葉に対して、これが回答なのではないかと思います。社会人として、さらに限定的にいえば仕事人として、継続性のある課題への取り組み方やモチベーションの保ち方、予期しないトラブルへの対応力を見るにあたり、その人がその資格があるかどうかを判断することができるのではないでしょうか。

 

自己投資は証券会社を介することはありません。仮想通貨のように管理者なく伸びていく運用方法でもありません。経営者サイドにいると、周囲の人たちはそれぞれの立場でリスクをとって、社会課題を追う人が多い。そして、我々経営者の信念に基づき仲間となる方も、ひとつの「自己投資」なのではないかと思います。それでも、最も輝かしい印象がある自己投資に挑む人たちを、今後も世の中が応援していければ素敵ですね。


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